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大分・筋湯温泉 全10室4つの貸切風呂の小さな湯宿

樹氷を見に(其の三)

2024.02.02

あっという間に令和6年が一か月過ぎてしまった。

早い!なんて早いんだ!歳は取りたくない!!でも無常にも時間は途切れず刻々と流れている。

さてさて、話の続きです。

昼食を済ませ、これ以上、体を冷やさないために休憩は早めに切り上げ、行動開始だ!

ここまで誰にも会わず、モナと二人だけ、静かな山行。なんて素敵な日なんだと思ったのは束の間。

下山を開始してすぐ、この日初めて人に会う。

一人、二人、三人。

お昼から結構上がってくるのね。

帰りは余裕があるので登りよりも撮影に時間をかける。上りと下りでは見える景色がまるで違う。

下山の足が近づくにつれモナの足取りが遅くなる。決して疲れからくるものでなく『下りたくない!まだ遊びたい!』という意思表示だ。

何度も立ち止まりリードを強めに引いてもそこを動こうとしない。よっぽど山が好きなんだろうな。

車を置いていたところに近づいていくと雪も少なくなり、それまで活躍していたアイゼンがいたずらを始め何度も何度も足首をくねらせる。

途中立ち止まってアイゼンを外すが、隙間に挟まった雪が凍ってなかなか外れない。

やっと外し終え再出発。モナに話しかけながら歩く。

『今日は楽しかったね~。また行こうね。』

『?』

犬だからしゃべりはしないが反応がいつもと違う。

おかしい!絶対におかしい!!

後ろを振り返るとついてきているはずのモナの姿がない!そして私の手に握られていたはずのリードがない!!

『しまった!見失った!!』

急いでモナを探しに引き返す。膝まであった雪をトレースしながら歩いた疲れのせいか足が思うように上がらない!でも、モナちゃんがいなくなったことを考えると疲れたなんて言ってられない。

100メートルほど引き返すと、さっきアイゼンを外していた場所でピシッと背筋を伸ばして座って待っていた。よっぽど下りたくなかったのか、それともどうしていいのかわからず佇んでいたのかわからないが、とにかくお利口さんに待っていてくれていた。

無事に車に到着。

帰り支度をしていると、またもやモナちゃん脱走!

道路を横切ってリードを引きずりながらテクテク歩いていた。これにはたまたま通りがかった車の運転手は大爆笑。

そんなこんなで取り敢えず帰ってまいりました。

そして久住高原ホテルで立ち寄り湯。ちょうどいい湯加減で疲れが取れました。

ありがとうございます♪


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