羅漢寺での思い出
先日行った耶馬渓の途中、久しぶりに羅漢寺へ行ってみた。
まず人と車の多さに驚いた。
駐車場で友人(以下さっちゃん)と連携プレイで一台分ゲット!!
今回は山頂には行かず、羅漢寺まで。
リフトに乗ろう!と意気込んだが、昔、オーストラリアを放浪していた二人は金額をみて驚愕し断念。金額といっても片道600円、往復1000円。
当時、ホームシックで日本人レストランの前で立ち尽くし、日本の料理が食べたいとガラス越しにあるメニュー表をずっと見ていた牛丼が当時12AUドル。当時の日本円で1000円くらい。旅先で私はこの牛丼の値段とついつい比べてしまう癖がある。
さっちゃんは何と比べているんだろう?多分、1000円出すくらいなら酒が飲みたいと考えているはずだ。
二人のリフト代に対する価値観が合致したので、リフトの脇を徒歩で登る。
登り始めてすぐ
さっちゃん:「私さあ、膝がわるくてさぁ・・・」
私:「えぇぇぇぇぇ!それならリフトで上ればよかったやん!」
さっちゃん:「大丈夫、大丈夫」
私:「ゆっくり登ろう・・・」
40後半にもなれば、体の不具合が出てくるのは当たり前。でも高身長の彼女の膝は私の膝より負担大だ。
お互いを心配しながら登りきったが、額には大粒の汗。それはそのはず、さっちゃんは大分市内から私の住む飯田高原へやって来た。大分市内より寒いことは明確であったため、群青色より空色に近いブルーのセーターを着ていた。秋を先取りした装いだ。私といえばガーゼ生地で一見涼しそうに見えるがその生地が何重にも折り重なりなんとも通気性の悪いシャツを着ていた。汗だくで息の荒いおばさんたちは若者たちの目にはどのように映ったのだろう?
お寺のそばの陰になった休憩所で汗が引くまで昔話で盛り上がる。
その後の羅漢寺からの眺めは最高だったが、門から先は写真NGだったため皆様にお見せすることはできないのがとても残念だ。そしてコロナの関係なのか御朱印も今はやっていないらしい。
羅漢寺までは少しだけ距離がありきつくもあったが、幼馴染と一緒にいることに対しては全然疲れない。疲れないというよりリラックスできる。
まさにぬるめの温泉に浸かるみたいな感覚だ。
今年の秋の羅漢寺での収穫は、①羅漢寺の境内にたくさんあった「しゃもじ」は米をすくうということから、「救う」という意味があること、②きつい時は迷わずリフトを利用すること、③さっちゃんが私にとってリラックス効果があるとわかったこと。
皆様も気の合う人と旅してみては?