盆トンボとスマホ
こんにちは。
先日のある朝、7度まで冷え込みました。
筋湯温泉へお越しの際は一枚多めの装いでおいでいただくことがお勧めです。
さて、みなさん、最近トンボをご覧になりましたか?
私が子供の頃、お盆の夕暮れ時になると無数のトンボが家の周りを飛んでいましたが、
ここ十年?二十年?三十年?近く、その光景をみなくなりました。
『トンボが飛ぶと秋が来る』なんて言われていたが、今は目安となるトンボがいない!
日本の情緒は何処へやら?トンボは一体何処へやら?
気になるので調べてみると、1990年代後半と2006〜2009年を比較すると個体数で言えば1/10〜1/30程度まで減少したという。
トンボの個体の減少の要因は、農薬、水路のコンクリート護岸化やため池の埋め立てなどの圃場整備、耕作放棄地の増加、(開発による)森林や草地の減少などが挙げられる。これらは、人が住みやすく、人々の苦労をできる限り減らす為に考えられたはずなのに・・・。まさかトンボがいなくなろうとは・・・。
ダムの開発、太陽光発電、マイナンバー制度、メタバース、タッチ決済・・・等々、人々の暮らしを良くするために考えられたものがかえって人の手を煩わすのではないかと思う時がある。
今はスマホ一人一台の時代。手軽にパソコンを持ち歩くような感覚で、いつどこでも仕事ができるようにはなったものの、そのせいなのか私はスマホを外の川に放り投げたくなる時がある。
内閣府の2021年度の調査では、10~17歳の1日当たりのSNSの平均利用時間は約4時間24分だそうだ。私はそれ以上にスマホの画面を毎日見ている。便利だけれども一日中見ているのはとても辛い。世の中が便利になりすぎた結果、スマホは弊害でしかないと思う時が多多ある。黒電話しかなかった不便な中にも情緒や団欒が多かった昭和の時代のほうが私にはとても生き易く感じる。
盆トンボがたくさん飛んでいた頃は今と比べると不便なことが多かった。でもその分情緒があったように思える。不便の中には情緒がある。当館の近くにはコンビニもなければスーパーもない。不便なことが多い。でもそんな旅館もあっていいと私は思う。不便を不便と感じず、「ここに来てよかった」と思っていただけるよう明日も頑張るのみ!
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