大人と子供の違い
2021.03.11
不思議なもので、子供の時に苦手だった食べ物が大人になると意外にも好物になる事は珍しくない。その一つがフキノトウだ。
小学生の頃、みんなが摘んでいたので何となく自分もフキノトウをもぎり、母親に天ぷらにしてもらったが、何とまあ不味いこと!こんな不味い食べ物をわざわざ天ぷらにするなんて!と思ったことを記憶する。
私にとって山に自生する山菜はただの草だと認識していた為、田舎育ちのくせに嫁に来るまで名前も知らなかったし、今考えたらコシアブラ、タラの芽、コゴミ、ウド…、こんなに美味しい山菜たちを食べたことがないとは何とも勿体ない人生だったと振り返る。
当然、嫁に来た時は私もいい大人だったので、初めてこれらを口にした時は子供の頃とは違いどれもこれもが美味だと感動した。特に炊き立てのご飯の上にのっけて食べる白滝特製のフキノトウ味噌は絶品中の絶品だ。(炭水化物モンスターには危険なおかずである ̄∀ ̄;)
そしておばさんになった今では、鼻を抜けるこのなんとも言えないこの山菜特有の苦味がくせとなり、毎年春になるとワクワクしてしまうのである。
そんなこんなで、今日もお客様の為に美味しい美味しいフキノトウを摘みにゆく。
余談だが、うちの女将は運転中でも一瞬で山菜を見つけることできるらしい…。大人の中の大人だ!